はじめに
前回の記事では、BricsCADとAutoCADの違いについて整理しました。
今回は実際にBricsCADを試してみたい方に向けて、30日間無料の体験版をダウンロードして起動するまでの手順を、ステップごとに解説します。
導入を検討している段階の方は、まずは無料体験版で操作感を確かめてみるのがおすすめです。
BricsCAD体験版の概要
BricsCADは、購入前に30日間無料で全機能を試せる体験版を公式サイトで配布しています。
体験版の特徴
- 期間:30日間
- 機能制限:なし(製品版とほぼ同等)
- 費用:完全無料
- クレジットカード登録:不要
- 対応OS:Windows / macOS / Linux
体験版で作成した図面データは、そのまま製品版に引き継ぐことができます。安心して試せる仕様です。
ダウンロード手順
STEP 1:公式サイトにアクセス
Bricsys公式サイトを開きます。
URL:https://www.bricsys.com/ja-jp/
STEP 2:ダウンロードページへ
サイト上部のメニューから「ダウンロード」または「無料体験版」をクリックします。
STEP 3:エディションを選ぶ
BricsCADには複数のエディションがあります。
| エディション | 特徴 |
|---|---|
| Lite | 2D作図に特化(最も安価) |
| Pro | 2D + 3Dモデリング |
| BIM | 建築BIM対応 |
| Mechanical | 機械設計向け |
| Ultimate | 全機能パック |
初めての方は、まず 「BricsCAD Pro」 をおすすめします。
2Dも3Dも試せるため、自分に必要な機能が見極めやすくなります。
STEP 4:OSとバージョンを選択
- お使いのOS(Windows / macOS / Linux)を選択
- 32bit / 64bit を確認(最近のPCはほぼ64bit)
STEP 5:申込フォームに入力
ダウンロードボタンを押すと、簡単なフォームが表示されます。
| 入力項目 | 内容 |
|---|---|
| 氏名 | 本名を入力 |
| メールアドレス | 受信可能なアドレス |
| 会社名 | 任意 |
| 国 | 日本 |
入力後、「ダウンロード」をクリックすると、インストーラーのダウンロードが始まります。
インストール手順
Windowsの場合
- ダウンロードした
BricsCAD-V○○-ja_JP-x64.msiをダブルクリック - インストーラーが起動するので、「次へ」 をクリックして進める
- ライセンス契約に同意
- インストール先フォルダを確認(通常はそのままでOK)
- 「インストール」 をクリック
- 完了したら 「終了」 をクリック
macOSの場合
- ダウンロードした
.dmgファイルをダブルクリック - 表示されたアイコンを 「Applications」フォルダ にドラッグ
- アプリケーションフォルダから BricsCAD を起動
初回起動と初期設定
STEP 1:BricsCADを起動
デスクトップのショートカット、またはスタートメニューから BricsCAD を起動します。
初回起動時は、ライセンス選択画面が表示されます。
STEP 2:ライセンスタイプを選択
「30日間体験版」を選択して進みます。
STEP 3:ワークスペースの選択
最初の起動時に、ワークスペース(作業環境)の選択画面が出ます。
| ワークスペース | 用途 |
|---|---|
| 2Dドラフティング | 一般的な2D作図向け |
| モデリング | 3D作図向け |
| 製図と注釈 | 詳細な図面作成向け |
初心者の方は、まず 「2Dドラフティング」 から始めることをおすすめします。後からいつでも変更できます。
STEP 4:単位の確認
メニューから 「設定」→「図面エクスプローラ」→「図面設定」 を開き、以下を確認します。
| 項目 | 推奨設定 |
|---|---|
| 長さの単位 | 十進数 |
| 精度 | 0.0000(小数点4桁) |
| 角度の単位 | 十進度数 |
| 挿入時の単位 | ミリメートル |
日本の建築・機械設計では、ミリメートル単位が標準です。
STEP 5:保存形式の確認
「ツール → オプション → ファイル」から、デフォルトの保存形式を確認します。
- 取引先がAutoCADを使っている場合:DWG(AutoCAD ○○ 形式)
- 自分専用で使う場合:そのままでOK
知っておくと便利な初期Tips
コマンドラインを活用しよう
BricsCADは画面下部に コマンドライン があり、ここに直接コマンド名を入力できます。
例:
LINE→ 線を描くCIRCLE→ 円を描くTRIM→ トリム
ショートカット(L、C、TR)も使えるので、慣れてくると作業が大幅に速くなります。
グリッドとスナップの設定
画面下部のステータスバーで以下を切り替えられます。
- GRID:グリッド表示
- SNAP:スナップ機能
- OSNAP:オブジェクトスナップ(端点・中点等への吸着)
特に OSNAP は実務では必須なので、ONにしておきましょう。
動作が重いと感じたら
体験版でパフォーマンスを確認する際、もし動作が重いと感じたら以下を試してみてください。
- グラフィックドライバーを最新に更新
- 「ツール → オプション → 表示」 でハードウェアアクセラレーションを有効化
- 不要なツールバーを非表示にする
最新のBricsCADは比較的軽快に動作しますが、メモリ8GB以上・SSD搭載のPCがおすすめです。
まとめ
BricsCAD体験版のダウンロードから初期設定までの流れは以下の通りです。
- 公式サイトから体験版をダウンロード
- インストーラーを実行
- 30日間体験版として起動
- ワークスペースと単位を設定
- 実際に使ってみる
30日間あれば、実務でじっくり試して判断できる十分な期間です。気になっている方は、まずは触ってみることをおすすめします。
次回の記事では、BricsCADを起動したあとの画面の見方について、初めての方にもわかるように解説します。
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